今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

地球温暖化について考える

mixiのニュースにコメントしようとしたけど、長くなったんでこちらする。mixiニュースに配信された記事の元ネタはこちら。
地球温暖化:今世紀末の国内平均気温、最大6度上昇−−環境研など試算

大気中の二酸化炭素濃度の上昇だけを元に試算するとそうなるだけでしょ。←1/10削除 追記に書いたとおり二酸化炭素濃度はそれほど気温上昇に寄与しないんじゃないかと思う。 太陽活動とか短期的・長期的気温変化のサイクルなど、他の要因についてまったく考慮されてないけど、地球はほっといても短期的・長期的に気温が変化する。マスコミは温室効果ガスのことばかり騒ぎすぎ。たしかに産業革命以降で気温が上昇してるらしいけど、温室効果ガスの増加が本当に温暖化の原因になってるのかどうかについては疑問だ。

かねてから地球温暖化についてはいろいろと疑問に思うことがあったんで、少しだけ調べてみた。少しだけってのは、Wikipedia だけね。w

まず、産業革命以降の気温上昇については、IPCCのデータや予測に対する批判的な記載もある。

過去の気温変化: Wikipedia

温室効果モデルによれば地上よりも対流圏中層の気温が上がるといわれているが、ラジオゾンデなどによって実際に観測された気温データには、対流圏中層の特異的な昇温現象(ホットスポット)は観測されていないなど、モデルと観測の食い違いが指摘されている。
(略)
IPCCの報告書によれば気温変化における都市化の影響はそれほど大きくないとされているが、観測地点の変化と平均気温の間に高い相関が見られることなどから、IPCCの気温データに対して批判的な見方がある。

確かに自分が住んでる北九州市でも、子供のころ冬の寒い日には水溜りには氷が張ってたり、霜柱ができてたりした。雪だるまを作れるほどの降雪も年に何度かあった。現在は?道路が舗装されてるから水溜りもないし、霜柱もできるはずがない。ただ、降雪だけを考えると、減ったような気もするけど、毎年1〜2回くらいは子供たちが雪だるまを作ってるのを見てる。まあ、子供のころと比べると0.1〜0.2℃くらいしか変化してないんだろうから、目に見える変化もほとんどないんじゃないかと。

でも、他の場所に目を向けると、ここ数十年の変化では、例えば北極海の氷床が減少しているとか、富士山の永久凍土が減少しているとか、ヒマラヤの氷河が減少してるという事実もある。気温が上がってるから?北極海の氷床については、海流の変化の影響の方が大きい気がする。海水温が上がれば氷床になりにくいから。富士山の永久凍土は地熱の変化ってないの?ヒマラヤの氷河の減少って、降雪量が減ってるだけでは?ここ100年で気温が1℃上昇してたとしても、それほど減少していることの説明がつくのかどうか疑問に思う。

過去65億年6500万年の気温変化を見ると、ここ数億年数百万年は異常に低温なのが分かる。(グラフ左側が現在で右に行くほど過去)

http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:65_Myr_Climate_Change.png

過去45万年の気温変化からすると、現在は氷河期と氷河期の間の間氷期だってことがわかる。来たる氷河期に備えて、多少なりとも気温を上昇させとくのもいいんじゃないかと。

Wikipediaの「気候変動」の項目では、以下のような記載もある。
気候変動: Wikipedia

地球の現在の大気は二酸化炭素濃度が370 ppm(0.037%) であるが、過去6億年のほとんどの間、大気中の二酸化炭素濃度は6000から400 ppmの間で変化しており、
(略)
過去の地質時代と比べて、現在の大気中の二酸化炭素は非常に少ない。6億年前から現在までの地球史のなかで二酸化炭素濃度が400ppm以下なのは、石炭紀と現在の第四紀のみである。

過去の二酸化炭素が多い理由は、現在の化石燃料の元になってる過去の動植物が地上にいたんだもん。現在はその動植物が化石燃料になって地下に眠ってるだけのこと。上で引用した過去65億年の気温変化でここ数億年は低温期と思われるけど、「過去6億年のほとんどの間、大気中の二酸化炭素濃度は6000から400 ppmの間で変化しており」ってことは、大気中の二酸化炭素濃度が高くても、地球の気温はそれほど上がらないと考えた方がいいんじゃないかと。6000ppm(現在の15倍以上)の時期があると明確に書かれているけれども、気温変化のグラフを見る限りではそれほど気温は上がってない。

話は変わって、別のニュースを紹介。

京大が黒点を観測 太陽、新活動周期

活動周期はこれまで23期が確認されており、今回は「第24太陽活動周期」。活動周期を繰り返す以前の黒点が少なかった約300年前は、地球の気候が寒冷な「小氷期」の厳しい時期で、研究者は今回の活動周期が訪れるのかどうかを注目していた。

太陽活動の周期は11年。ということは、とりあえず今後11年は「小氷期」に入らない可能性が高くなったということで安心していいんじゃないの?

追記
結局、現在の15倍以上の二酸化炭素濃度の時期でさえ大きな気温上昇は認められないってことは、大気中の二酸化炭素濃度が気温に与える影響はほとんどないと考えても間違いないんじゃないかと。思うに、ここ100年間の気温の上昇は、経済活動のために化石燃料を燃やすことによって、大気を直接的・間接的に温めているのが原因なのでは?100年間でどんだけの化石燃料を燃やしたのか分からんけど、それによって大気がどのくらい温まるのかってのを試算したデータはないのかね?

さらに追記
上の追記で書いた、「化石燃料を燃やした熱で大気が温まった」説は間違いらしい。地球全体に降り注ぐ太陽からのエネルギーは膨大で、それに比べると化石燃料を燃やした熱なんてのは全然オーダーが違ってて誤差にもならんらしい。太陽から地球に届くエネルギーから、地球から宇宙に放射で出て行くエネルギーを引いたのが、地球上にとどまるエネルギーになる。温室効果ガスは地球から宇宙に出て行くのを遅くする働きがあるため、「ここ100年の気温上昇は二酸化炭素排出量の増加によるものと考えられている」というのが、科学者の一般的な見解とのこと。