今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

RAID でミラーリングするときの注意

2台のハードディスクを RAIDミラーリングして運用していたシステムが、同時に壊れたハードディスクが壊れてしまって、データを諦めなければならなかった実例があった。
複数のハードディスクを RAIDミラーリングして、ひとつのハードディスクが壊れてもデータを保護できるようにしているシステムはたくさんある。しかし、RAID 接続によるミラーリングには落とし穴がある。
多くの場合、RAID に接続するハードディスクは、同一時期に同一の経路で同一機種を入手して使用することがほとんどだと思うが、ここに危険がある。ハードディスクが壊れるのがいつなのかは分からないとしても、同一ロットのハードディスクは同一の使用条件下で動作させた場合は、同一時期に壊れる可能性が非常に高いといえる。
いくら RAID 構成にしていても、同じタイミングでハードディスクが壊れてしまっては、データを保護することはできない。
つまり、RAIDミラーリングする場合は、異なるメーカーのハードディスクを使った方が安全だと言える。壊れる時期が異なれば、壊れていないハードディスクからは、データを取り出すことができる。
メーカーオプションで RAID 構成のシステムを購入したときなどは、同一ロットのハードディスクが使われている可能性が非常に高い。データ保護の観点からは、別途購入したハードディスクに入れ替えてから運用すべきだろう。