今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

読んでいて気になった点。DIA の開港ができない原因となった ABHS だが、現在でも ABHS なしでは空港は成り立たないんだろうか? 例えば、もし ABHS が故障すると DIA は空港としての機能が停止するため、復旧まで閉鎖されてしまう? いくらなんでもそんなことはないだろう。きっと何らかの回避策が実施されるに違いない。つまり DIA は ABHS なしでも開港できたということだ。

気に入った点。「リスク管理はおとなのプロジェクト管理だ」。現実のプロジェクト管理では、リスクから目を背けている。現実を受け入れることがおとなへの第一歩だ。
笑えない点。コア・リスクのナンバーワンに「スケジュールの欠陥」があげられていること。大半のソフトウェアプロジェクトはまず納期ありきなので、納期に間に合わせるようにスケジュールが作られる。納期に間に合うためには、いつまでに総合試験を始めなければならない。そうするためには、、、という感じで、スケジュールが作られることが多い。この方法でスケジュールを作った場合、「ソフトウェアを構築するのに本当に必要な期間」は一切考慮されない。つまり、納期を基準にスケジュールを作る方法は、「欠陥スケジュールの作り方」以外の何者でもない。

激しく同意する点。「チームはマネージャーを除いて、最善の仕事をしているかもしれない。」なんて書いてある。ま、マネージャがまともな仕事をしてなけりゃ、最善の仕事は(環境的にも気分的にも)できないんだろうけど、完成させるための努力をしていることは間違いない。