全盲体験？

黒いアイマスクをつけ、白い杖を手にした人が何人も歩いていた。きっと全盲体験をしていたんだろう。
これを見て、以前 @nifty で全盲の人と知り合えたことを思い出した。目を閉じてその人と一緒に道を歩いてみた。ふだんいかに耳を使っていないかを思い知った懐かしい記憶。
久しぶりに、少しだけ目を閉じて歩いてみた。耳が生きる。車の音、人の足音、自分の足音。反射した自分の足音は、大きな障害物の存在を教えてくれる。
そうしているうちに、彼のことをもっと思い出してきた。暗くても電気をつけない部屋。本体とキーボードだけのパソコン。ネット上にかかれた彼の大量の文章は、ふつうの人が書くよりも丁寧で、しかも適切な漢字を使っていた。それだけではない。なんと、彼はプログラムも書いていたのだ。(どんなプログラムを書いていたのかは忘れてしまったが)
スピーカーから聞こえる「えーびーしー」の電子音声を頼りに、エディタを使いこなしていた。彼は「これこそ本物のブラインドタッチだ」と笑いながら言っていたが、まさにそのとおりだ。