今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

なんとなく買って読んでみたら衝撃的内容。
著者は工学博士の大学教授で専門は資源材料学。各種の統計的データや科学的な根拠を示しつつ、リサイクルのウソ、ダイオキシンのウソ、地球温暖化のウソについて解説してくれている。

第1章 資源7倍、ゴミ7倍になるリサイクル

ペットボトルのリサイクル開始前は、年間のペットボトル生産量は12万トン。当然全量を廃棄。平成16年度の生産量は年間51万トン、24万トンが分別回収され、そのうち3万トンが再利用され、残りはリサイクル業者が廃棄または焼却している(らしい)。ペットボトルは日本の石油消費量のうちの0.1%。100%を回収しても石油消費量は0.1%しか減らない。
家電リサイクルやレジ袋などについてもデータをあげて説明されている。
そういうデータを総合すると、資源を7倍使ってゴミを7倍に増やしてるのがリサイクルの実態だそうな。

第2章 ダイオキシンはいかにして猛毒に仕立て上げられたか

ダイオキシンは自然界に普通にあるものであり、ダイオキシンは人間に対して弱い毒性しか持たない。「植物または動物」と「塩」を「300〜500℃」で熱するとダイオキシンが発生する。つまり焼き鳥屋では、毎日大量のダイオキシンが発生している。でも店の人で病気になった人なんていない。日本免疫毒性学会でもダイオキシンにはほとんど毒性がないという前提で論文が発表されている。もちろんタバコでもダイオキシンが発生し、1日6本も吸えば基準値を上回る。
マスコミが騒ぐから厚生省が規制値を検討しなければならなくなったんだそうな。

第3章 地球温暖化で頻発する故意の誤報

北極の氷が解けて海水面が上昇するはずがない(コップに浮かべた氷が解けたときの水面の変化は?)。植物は枯れると微生物によって分解され二酸化炭素に戻るので、トータルでは森林は二酸化炭素を吸収しない。地球温暖化に対する温暖化ガスの寄与率は60%で、温暖化ガスのうち二酸化炭素の寄与率は60%で、先進国が排出する二酸化炭素は全体の60%で、京都議定書を批准した国は60%で、それらの国が6%の二酸化炭素を削減する。これを計算すると、二酸化炭素の削減による効果は、
  0.6 × 0.6 × 0.6 × 0.6 × 0.06 = 0.00777
となる。つまり、1℃温度上昇するところが、0.993℃の上昇にとどまる。意味ないやん。

第4章 チリ紙交換屋は街からなぜいなくなったのか

紙のリサイクルは、もともと民間でやってたのを行政が奪ったって話。

第5章 環境問題を弄ぶ人たち

あと40年もすれば石油が枯渇するから、地球温暖化は自動的に解消する。石油がなくなる前提で食料自給率を確保しないと、食料不足で大量の餓死者が出る。

ま、そんな感じ。


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