今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

尼崎脱線事故:速度30キロ超過に悪条件重なり… via 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

制限速度70キロのR300(半径300メートル)のカーブを何キロで走ると脱線の危険があるのか−−。JR西日本鉄道総合技術研究所(JR総研)に解析してもらった結果は「時速133キロ以上」だった。
この計算は、空車でしかも客車を支える台車の特性や施設面がすべて正常な状態であることを前提にしている。線路や車輪の摩耗度、こう配などの地理的条件によって脱線速度は変化。乗客数が多いほど重心位置が上昇するとの専門家の指摘もある。

なんちゅー、お粗末なシミュレーションなんだろう?
満員電車の方が危険度が高いことは素人でもわかる。空車で133キロが大丈夫でも、満員電車だと100キロで脱線の可能性が高いなんてオチじゃないだろうなぁ。車両が25トンでも100人が乗れば(平均60kgとして)6トン増えるわけだから、単純計算でも20%以上違っているわけで、運動性能への影響も明らかだ。ましてや、乗客が乗ることは電車の重心を高く、しかも車両の動きに対して若干遅れて追従するため、運動性能に対して不安定要因を加えることになる。
まさか日本全国の鉄道各社は、空車を前提で安全計算しているんじゃないだろうなぁ。