GCについて一言
ただ分かったのは、GCを意識しなければならないのは、メモリ量が数GB、数十GBの世界であって(Key noteの実例からも、この世界ではGCは切実な問題のようです)、1GBというような少ない領域ではデフォルトのままでほとんど問題ないだろうということです。
実は一概にはそうも言えなかったりする。その例がこちらに書いたとおり。ただし、最新の HotSpotVM では改善されている可能性もある。
このような現象が発生しないとすると、Web関係ではGCを気にする必要などないだろう。stop the world が発生してクラスタの中の一台が1〜2秒停止したところで、たいして問題にならない。
GCが問題になるのはシビアな応答速度が求められるようなケースだ。ネットワーク系では通信の遅延が前提だが、RS-232Cなどを通信インタフェースにしているデバイスでは100ms以内に応答がなければ通信異常とみなすようなものが存在する。RS-232Cとは限らないが、プリンタなどはそのいい例だ。また、制御系のシステムもタイミングに関してはシビアだ。ちょっとした遅れが事故につながる可能性がある。