今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

薬は水で飲まないといけない?

今日の昼食時に話題になった。薬は水で飲まないといけないと言うけど、本当にそうなの?気になったのでぐぐってみた。
ぐぐった結果としては、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲まなければいけないと書いているサイトが多い。でも、理由付けている根拠が弱い。例えばここ

次に、「水、または白湯」でなくてはならない理由です。
ほとんどの場合、「薬を服用するための飲み物」として問題となるのは金属または金属と結合する性質の成分が多く含まれている飲料や、腸で溶けるよう設計されている薬を胃で溶かしてしまう牛乳(子どもの場合、牛乳の味を「まずい」と感じさせることで牛乳嫌いにしてしまうケースもあります)、などです。

そういう理屈はわからないこともないけど、他の成分と化学変化を起こすのが問題だったら、食前や食後に服用させること自体が間違っている。化学変化を起こす可能性がある薬は、食間で服用するように指示されるんじゃないかと思うんだけど。または、注射などのように直接血管に注入するとか。
そして、この後に書かれているのをさらに引用。

いずれにしろ、薬によってこの飲料で飲んで良い・悪いというのがまちまちで、その時の判断が難しいため、間違いの無い「水・白湯」が推奨されているのです。

「なくてはならない理由」が「推奨されている」にトーンダウンしてるし。
他のところもチェックしてみた。薬のうんちくというページは、説明がより具体的だ。例えば牛乳のところ。

●また牛乳は抗生物質の効き目を下げると言われていますが、牛乳中のカルシウムが抗生物質の体内への吸収を妨げるためです。テトラサイクリン系、ニューキノロン系といわれる抗生物質が該当します。牛乳や乳製品は服薬から1〜2時間あけて摂取するにしてください。

つまり、牛乳だけが悪いわけじゃなくて、カルシウムが多い食品を食べた前後は同じような問題があることが予想される。
カルシウムが多い食品を調べてみた。乳製品大豆から作られる食品魚介類カルシウムが多く含まれていることが分かる。
結局、何が悪いとか言い出すときりがないらしい。薬によっても不適切な成分が違っているから、指導するのがほとんど不可能なんだろう。
結局のところ、とりあえず「水で飲んでおけば安心」だと宣伝しているだけのような気がしてきた。