今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

ユースケース図は使えるツール

昨日の見える化イベントでは、講師のみなさんたちはユースケース図は使えないと口をそろえて言っていた。
個人的には、とても仕えるツールだと思っているんだけど。。。
ユースケース図のいいところは、誰が見ても分かる程度の図だって点にある。顧客との打合せなどで、顧客がシステムに対して求めていることを楕円の中に書いていく。たくさんの楕円ができる。
それらの楕円の中に書かれていることから、顧客がシステム対して本当に求めている、システムの存在目的を見つけ出すのがポイント。
あれをやりたいとか、これをやりたいとか、全部を見渡して、省力化や自動化のキモを探る。
例えば、顧客が「ラック内の温度を表示する」「ラック内の湿度を表示する」と要望を出したとき、求められているのは温度や湿度を表示することではなくて、ラック内の温度や湿度な上昇を早期検出し、機器故障などの事故を未然に防止したいわけだ。そこに挙げられたたくさんのユースケースを見渡せば、「ラック監視を省力化する」ためにシステムを導入するという、本当の目的が見えてくる。それに気付けば、「ラックの異常を通知する」という新しいユースケースが見えてきて、そのユースケースがあれば温度や湿度の表示は不要になる可能性だってある。
温度や湿度の表示には500万かかるけど、異常を通知するだけなら100万でシステムを構築できるかもしれない。
そういう意味で、ユースケース図は使えると思っている。まあ、ユースケース図じゃなくてもいいんだけど。