天界にごり 芳醇超辛
五百万石を65%に精米した純米にごり。生のにごりなので、かるい炭酸があり軽い印象があるけど、超辛なだけに甘みが少ない。にごりといっても薄にごり程度で、天界のにごりの中ではめずらしい部類。天界のにごりの多くは、一升瓶の底から5cm以上米が沈殿しているんだけど、これは1cmくらいしか沈殿していない。
で、自分の日記を検索してみて驚いたこと。一度も天界について書いてなかった。一番飲んでいる日本酒は山形のくどき上手なんだけど、その次に飲んでいるのが天界。もちろん、オススメ度も個人的にはくどき上手に続いて2番目に挙げる。
天界は、島根の天界酒造が造っていて、ここもいろんな米でいろんな種類の日本酒を造っているので、飲み比べを楽しめる。
天界のはどれも値段以上にうまいので、好きに選べるけど、特に生のにごりは(飲む前の儀式を含めて)個人的にオススメ。封をしている金具には「開栓注意」の文字が赤ででかでかと書かれている。下手に金具を取り外すと、スパークリングワインのように栓が飛び、中の酒の半分以上が噴き出してしまう。だから、いつも次の手順で開栓する。
1.金属の封印を上から手で押さえつける。 2.側面部分をゆっくりと取り去る。 3.押さえつけた手の力を少しずつ緩める。 4.激しいものではここですきまから炭酸が抜け始め、瓶の中 が泡立ち始めるので、再び押さえつける。 そういう場合は、中の炭酸が抜けきるまで、力を緩めては 再び押さえつける作業を何度も繰り返す。 (ここで手抜きすると部屋に酒が飛び散るので要注意) 5.力を緩めても泡立たなくなったら、注意深く少しずつ手で 緩める。瓶内が泡立ち液面が上昇するので、栓に泡が届く 前に再び押さえつける。というのを繰り返す。 (こうすれば、開栓してもふきこぼれなくなるまで内部の圧 力が下がる) 6.安心して開栓する。
とまあ、へたすると開栓作業に5分くらいかかってしまうけど、これは天界のにごりを飲むための儀式だと思って楽しんでいる。