今日の役に立たない一言 - Today’s Trifle! -

古い記事ではさまざまなテーマを書いていますが、2007年以降はプログラミング関連の話がほとんどです。

努力しないと身につかないよ

専門学校でたくさんの生徒に教えていて、思ったことがある。当然のことなんだけど、日々の授業中の態度が1年間の学習で習得した能力に大きく影響している。その態度を何年も積み重ねることが、大きな実力差につながっていく。もちろん、将来的にも。
理解力が多少劣っていても、授業中の説明をしっかりと聞き、分からないところは質問する生徒は、着実に実力をつけている。同じ程度の理解力があると思われる別の生徒は、そもそも授業中の説明を聞いていない。聞いていないから理解できない。理解できないから質問もできない。最初に難しいと思った時点で、投げ出しているのである。理解しようとする努力を感じられないのだ。
プログラミングの課題を与えたときにも、その態度の差は表れる。努力する人はテキストを読み返したりWebで検索するなどして課題をこなそうと努力するが、まったく関係ないサイトを閲覧したりゲームをしている生徒もいる。「この業界は英語が重用だから、知らない単語があったら常に調べるように。」と言っているのだが、実行しているのは一部の生徒だけである。そういった、日常的な態度の差が積み重なって、数年後には大きな実力差がついていくのが現実なのである。

もちろん、生まれつきで持っている能力の個人差も絶対的に存在する。極端な例をあげると数学者のガウスWikipediaにも記載があるので引用する。

ガウスは言葉が満足にしゃべれるようになる前から、誰から学ぶこともなく計算ができたといわれている。三歳になるかならないかの頃、父親が給料計算を間違えたことを指摘したという。 七歳になるとガウスは地元の小学校に入った。ここでビュットナー校長によって算数を習うものの、すでにガウスは習得済みであった。このため、校長は自費でより高級な算術の教科書をハンブルグから取り寄せたが、すぐに読み終えてしまった。ここで校長は「これ以上教えられることはない」と述べたようである。
カール・フリードリヒ・ガウス - Wikipedia

もしかして努力しようとする気持ちや態度を持たないのが生まれつき?
だとしたら、どう指導すればいいんだろう。。。